50代からのスキルアップ

プログラミングを学んでみる

現代社会では、テクノロジーの進化が目覚ましく、プログラミングスキルは多くの分野で重宝されています。この記事では、プログラミング学習のメリットやお勧めする学習方法について詳しくご紹介します。

なぜプログラミング学習がお勧めなのか

プログラミングは、単にコンピューターを操作する技術を超え、論理的思考や問題解決能力を養う手段としても非常に有効です。また、デジタル化が進む現代において、プログラミングスキルは新しいキャリアの可能性を開き、日々の業務を効率化することも可能です。

プログラミング学習を始めるメリット

プログラミング学習を始めることには、以下のような多くのメリットがあります。

新たなキャリアへの扉
「50代からプログラミングなんて学んでも無駄!」、「転職に使えない!」と思うかもしれませんが、プログラミングスキルは、IT業界だけでなく、さまざまな分野で価値があります。たとえば、自社のウェブサイトを構築する、データ分析を行うなど、多岐にわたる業務に活用できます。これにより、新しい職種への転職や副業の機会が拓けます。同じ業界で同じ職種に転職する場合でもスキルをアピールすることでプラスに働く可能性もあります。

創造性や問題解決能力の向上
プログラミングは創造的なプロセスです。コードを書くことは、実質的には問題解決の過程であり、この過程を通じて論理的思考や創造性が養われます。また、具体的な目標に向かって作業することで、成果を直接目にすることができるため、大きな達成感を得られます

デジタル化時代への適応
デジタル化が進む現代社会において、プログラミングは重要なスキルです。コンピューターやデジタルデバイスがどのように動作するかの基本を理解することで、新しいテクノロジーへの適応が容易になります。「時代に取り残されるかも」という焦りもなくなると思います。

脳の活性化と学習能力の維持
プログラミング学習は、新しい知識の習得と脳の活性化に役立ちます。特に50代の方々にとって、新しいことを学ぶことは、脳を若々しく保つのに効果的です。学習過程で直面する挑戦は、思考力や記憶力を高めるのに役立ちます。たとえ転職活動においてプログラミングスキルが直接的なメリットをもたらさなかった場合でも、「若々しい柔軟な発想ができる」、「説教や怒鳴りつけではなく、論理的な説得ができる」といった能力は同年代のライバルに比べて大きなメリットとなりえます。

自己実現や個人的成長
自分のアイデアを実際のプロジェクトに変える能力は、大きな自信につながります。プログラミングスキルを身につけることで、自分だけのウェブサイトを作成したり、個人的なプロジェクトを実現したりすることが可能になります。私もこのサイトを日々更新していて、とても楽しいと感じています。消費するだけの趣味に飽き飽きしている方に特におすすめです。

学習をお勧めするプログラミング言語

プログラミング学習に適した言語は数多くありますが、特に50代の方々にお勧めしたいのは、以下の言語です。

Python
Pythonは、その読みやすい構文と書きやすさで、初心者に最適な言語とされています。データサイエンス、ウェブ開発、自動化など、多岐にわたる分野で活用されており、学んだスキルを様々な場面で応用することができます。また、豊富なライブラリやコミュニティのサポートもPython学習の大きな魅力です。わかりやすい日本語の書籍も多数出版されていますので、他に特に理由がなければPythonからスタートするのがお勧めです。

JavaScript
ウェブ技術において中心的な役割を果たすJavaScriptは、ウェブサイトのインタラクティブな機能を作成するのに不可欠です。HTMLやCSSと組み合わせることで、動的でユーザーフレンドリーなウェブページの開発が可能になります。また、Node.jsという環境を使うことで、サーバーサイドのプログラミングも行えます。

HTML/CSS
プログラミング言語というのとはまた少し違いますが、HTMLとCSSは、ウェブページの構造とスタイルを定義するために使用されます。これらはプログラミング言語ではないものの、ウェブ開発の基礎として非常に重要です。ウェブサイトの基本的な構築から始めることで、プログラミングの基本的な概念を学ぶことができます。

Java
Java(注:JavaScriptと名前が似ていますが、全く別の言語です)は、その堅牢性、移植性、オブジェクト指向の特性から、大規模な企業システムやモバイルアプリケーション開発に広く利用されています。また、Javaは多くの大学で教育にも採用されており、学習リソースが豊富にあります。

SQL
データ駆動型の現代社会において、データベースとその操作は不可欠です。SQL(Structured Query Language)は、データベースの操作に特化した言語であり、情報の検索、更新、管理に使用されます。ビジネスの意思決定やデータ分析に興味がある方には特にお勧めです。

プログラミングの学び方

プログラミングを学ぶための方法は多岐にわたりますが、以下に効果的な学習方法をいくつかご紹介します。

オンラインスクール
オンラインスクールは、柔軟なスケジュールで学習が可能であり、初心者から上級者まで幅広いカリキュラムを提供しています。比較的リーズナブルで利用者が多いオンラインスクールを以下に挙げます(Progateは私も使ったことがありますが、無料でお試しできるのが良く、またイラスト中心でわかりやすかったです!)

YouTubeチャンネル
YouTubeには、プログラミングを教える無料のチュートリアルが豊富にあります。視覚的な解説を通じて、難しい概念も理解しやすくなっています。自分の興味や学習したい言語に合わせて、チャンネルを選ぶことができます。

UdemyやCoursera
UdemyやCourseraなどのオンラインコースプラットフォームでは、多種多様なプログラミング講座を提供しています。特定の言語や技術に特化したコースから、プログラミングの基礎を学ぶコースまで、自分のニーズに合わせて選ぶことが可能です。

ChatGPTの活用
生成AIのChatGPTもプログラミング学習に使えます。ChatGPT一本で学習するというより、他の手法で学習している際に生じる質問に答えてもらうのが良いでしょう。コードの書き方やエラーの解決方法、さらにはアルゴリズムやデータ構造など、幅広いトピックについて学ぶことが可能です。

実践プロジェクト
理論を学んだ後は、実際にプロジェクトを手掛けることが重要です。自分のウェブサイトを作る、小さなアプリケーションを開発するなど、実際にコードを書きながら学ぶことで、理解を深めることができます

コミュニティでの交流
プログラミングコミュニティに参加することで、同じ学習者や経験豊富なプログラマーと知識を共有し、相互に学び合うことができます。オンラインやリアルでの勉強会の場などを活用して、仲間作りを行うこともお勧めです。人見知りの場合は、お互いが自分の作業を黙って続ける「もくもく会」などに参加してみると良いかもしれません。以下に勉強会情報が探せるサイトを挙げています。

プログラミング学習上での注意点

プログラミングを学ぶ際には、以下の点に注意して学習を進めることが重要です。

無理なスケジュールを設定しない
学習においては、現実的で持続可能なスケジュールを立てることが重要です。特に、仕事や家庭の責任とのバランスを考えながら、無理なく続けられるペースを見つけることが大切です。

基礎をしっかりと固める
プログラミングにおいて基礎知識は非常に重要です。初歩的な概念やプログラミングの基本的な原則をしっかりと理解することで、より複雑なトピックへの理解が容易になります

高額すぎる講座に注意
市場には多くのプログラミング講座がありますが、高額すぎる講座には注意が必要です。質の高い教材や講座は多く存在しますが、必ずしも高価である必要はありません。無料または手頃な価格のリソースから始めることをお勧めします

実践を通じて学ぶ
理論だけでなく、実際にコードを書いてみることが学習には不可欠です。小さなプロジェクトを始める、ウェブサイトを作成するなど、実際のコーディング経験を積むことで、理解を深めることができます。

エラーから学ぶ
プログラミングではエラーが頻繁に発生しますが、これは学習過程の一部です。エラーを解決する過程でプログラミングスキルが向上し、より深い理解が得られます。

もし途中で挫折してしまったら

プログラミング学習の過程で挫折を感じることは、決して珍しいことではありません。こうした状況に直面した時には、以下のアプローチを試してみてください。

学習のペースを見直す
学習のペースが速すぎる場合、圧倒されて挫折を感じることがあります。学習ペースを落とし、一度に理解する内容を減らすことで、学習に対する圧迫感を軽減できます。例えば、毎日の学習時間を短くする、週に数回のペースに調整するなどが効果的です。

目標を再設定する
達成不可能な目標は挫折の原因になり得ます。より小さく具体的な目標に再設定し、一つずつクリアしていくことで、学習へのモチベーションを維持することができます。例えば、特定のプログラムを完成させる、基本的な機能を実装するなど、達成可能な範囲の目標を設定しましょう。

学習方法を変える
現在の学習方法が合っていない場合、別のアプローチを試してみることが有効です。例えば、テキストベースの学習からビデオ講座に切り替える、実践的なプロジェクトに取り組む、コーディングの練習問題を解くなど、異なる学習スタイルを試してみてください。

コミュニティのサポートを求める
プログラミングコミュニティは非常にサポートが充実しています。オンラインフォーラムやリアルでの勉強会、SNS上のグループなどで助けを求めることで、新しい視点や解決策を得ることができます。丁寧に質問し、回答にはお礼を言うなど、人としての最低限の礼儀は守りましょう。また、お互いさまの精神で、上達後には今度は自分が初学者に教えてあげるなど、小さくても良いのでコミュニティへの貢献を行いましょう。

休憩を取る
継続的な学習による疲れが挫折の原因となることもあります。適度な休憩を取り、気持ちをリセットすることで、新鮮な気持ちで学習に戻ることができます。

まとめ

プログラミングは、新たな知識を学ぶ喜びと、日々の生活に役立つスキルをもたらします。やりたいと思ったときがはじめどき。この機会にぜひ挑戦してみてくださいね。

-50代からのスキルアップ